鋼板接着工法による梁の曲げ補強
微細な間隙にも注入できるスクイズbar(新型自動式 低圧注入器)によるひび割れ補修
厚付けや役物成形が容易なBEシリーズ(既調合軽量エポキシ樹脂モルタル)による欠損補修
グリス状(高粘度形)注入材のパイオニア
アサヒボンド576による仕上げ材の浮き補修
桁増設工法によるスラブの補強
SSI−R工法
塩素イオンを吸着し、亜硝酸イオンを放出する塩分吸着剤を利用した画期的な塩害対策工法。断面修復はBEシリーズで行う。
赤レンガ倉庫保存工事
歴史的建造物として保存すると同時に、公共施設・商業施設として再生。
特殊プラグによりレンガ構造体内部にエポキシ樹脂を注入。
レジアンダー
水性エポキシ樹脂を混和液とした下地調整材。塗ったその日にウレタン・エポキシがノンプライマーで塗布できる。仮防水としても利用できる。
Eグラウト
水膨張性ウレタン系止水剤。水と反応して短時間で発泡ゲル化し、硬化物は更に水膨張する性質をもっているので、新たにできた間隙を塞ぐ効果がある。
東大・安田講堂
赤門と並んで東京大学の象徴である安田講堂は、大正14年に建てられました。外壁は重厚なスクラッチタイル(積み上げ張り)で仕上げられています。古き良き外観を保存するために、タイル剥離部分・空隙部分にエポキシ樹脂を注入し、アンカーピンによりタイル張り仕上げ全体を躯体に固定し外壁補修を施しました。
赤レンガ倉庫
横浜の赤レンガ倉庫は明治44年、当時最新鋭の技術をもって建設された保税倉庫です。新たに商業施設として再生させるため、文化財的価値を残すとともに、現行の耐震基準を満たすよう構造補強が行われました。構造体内部に高圧でエポキシ樹脂を注入し、強度の均一化を図り、躯体の強化と性能確保を実現しました。
石川県立歴史博物館
この建物は明治42年、陸軍の兵器庫として建設され、石川県立歴史博物館として生まれ変わりました。レンガ壁に一定の間隔でステンレス鋼アンカーを打込みエポキシ樹脂で固定、レンガ外壁の内部側にコンクリートを打込み一体化させています。内部は鉄骨骨組やバットレスが新設され、エポキシ樹脂で定着されたアンカーに固定されています。
外壁補修工事
建築外壁補修・改修工事(写真は都市基盤整備公団豊島団地)は、30年以上の歴史があり、官庁・民間を問わず数多くの実績を持っています。コンクリートのひび割れ、モルタル・タイル等仕上げ材の浮き、コンクリート・モルタルの欠損等、躯体や仕上げ材に発生した劣化現象に対し適切に対応することが、建物の耐久性を保持するために重要です。スクラップアンドビルドの時代は終わり、社会資本として蓄積された建物に適切な維持・保全を行い、安全性・快適性・美観をより良くすることが世の求めるところとなり、外壁補修・改修は社会的な事業として認められる時代となりました。
アンコール遺跡(アンコールトム内にあるバイヨン寺院)
東アジア最大級の遺跡であるアンコール遺跡郡は、ユネスコにより文化遺産に登録されると共に、倒壊の危機にある遺産としてして国際支援を要請されました。
これをうけて日本政府は、1994年に日本国政府アンコール遺跡救済チーム (JSA)を設立し、広範な支援事業を行ってきました。
本工業会は、同業団体や材料メーカーと共同で1997年に“接着グループ”を形成し、様々なエポキシ樹脂による修復工事を行ってきました。